MTシステム問答・基礎編②
まず、5という文字の一番上の横方向の石の並びを見てください。石が5個、途切れることなく並んでいますね。
「途切れることなく」とは大げさな。普通に字を書くのと同じように、石を置いただけだよ。
人間にとっては大げさでも、コンピュータにとっては大事なことなんです。
どこかで聞いたような言い回しだな。まあ、いいや。それで?
5という文字の上の線が途切れているか、いないかを人間は意識しませんが、コンピュータにとっては大きな意味を持ちます。つまり、それこそが文字の形の性質を示すことになるのです。
途切れているかいないかが性質を示す?
そうです。しかも、途切れることなく横方向に5個の石が並んでますよね。これは、私たちが5という文字を書くときに、一番上に横線を引くでしょう。それと意味が同じだと思いませんか?
言われてみればその通りだ。それが、途切れることなく並んだ5個の石ということ?
そうです。
そうか。確かに、途切れていないということは横線の性質ではあるね。
しかし、横線の長さはどうなんだ?途切れないだけなら、石1個でも2個でもいいんじゃない?
そのとおりです。つまり、石が連続して何個置いてあるかということも性質として重要ということに気がつきますよね。
それが横線の長さということになるわけだな。
そうです。
そうか。確かに、途切れていないということは横線の性質ではあるね。
しかし、横線の長さはどうなんだ?途切れないだけなら、石1個でも2個でもいいんじゃない?
そのとおりです。つまり、石が連続して何個置いてあるかということも性質として重要ということに気がつきますよね。
そうすると、「途切れなく」「5個置いてある」ということが性質になるわけだ。
その通りです。それで、コンピュータは計算するための機械ですから、「途切れなく5個」ということを、数値にしなければなりません。
数値か。「数」と聞いただけで気が滅入るけど、「数式」と言われるよりはまだいい。