MTシステム問答・入門編④

もう一つ、馴染み深い例を話しましょう。コンビニの例です。

コンビニ?何でも中国語では"便利商店"と書くらしいね。

あなたが、その便利商店の店主であったとします。そして、明日の弁当の仕入れ量を考えたとします。

弁当コンビニ

 

 

 

癌の話から、ばかに日常の世界の話題になったな。

弁当は生ものですから、仕入れが多すぎて売れ残ってもいけませんし、売切れてしまって、後で買いにきたお客さんが帰ってしまったら、あなたは商売の機会を逃しますね。

私の友人のお母さんが天ぷら屋さんをやっていて、その日に売れる種類や数をだいたいうまく予想するんだそうだ。

痛風のおばさんが、天気の変化をうまく当てるそうですね。天気予報より確率が良いと聞いたことがあります。某気象予報士よりいいらしい。 弁当の売れ行きも天気も、永年の勘や体の神経がちゃんと教えてくれるんでしょう。

弁当の売れ行きは永年の勘ということになるかな?

そうですね。でも、最近のコンビニ店長はそれほど永年やっているわけでもないでしょうから、何らかの合理的な予想方法があると便利です。

それを文字認識や癌細胞の発見技術でやってやろうという、とんでもない展開を考えているんだろう?

とんでもなくはありません。情報処理としては同じなだけです。どんな問題もたった一つのことに帰着して扱うことができる。それがMTシステムの素晴らしいところです。

では、その同じなわけを聞かせてもらおうか。

元気出てきましたね。聞くだけではなくて、一緒に考えてください。

文字を読むことと、コンビニの弁当売上の関係だね。

はい。今見ている文字が5であるということが、5という文字に共通する性質、あるいは均質性がポイントと話しました。弁当の売上も、そこに注目します。ただ、弁当の売上の場合、全く売れない日や思いがけないほど売れる日もあるでしょう。

確かに、大雨や大雪が降ってお客さんが来ない日は売れないし、天気が急に良くなってみんながピクニックに出かけるような日は、たくさん売れるかもしれない。

そうです。毎日の弁当販売数のデータが得られますね。天気や曜日によって売れ行きが上下します。

天気

 

 

 

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